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yatohikoのブログ【酒と泪と男と???】

まあ日々の徒然ってことです・・・

気がつかせていただける

お大師様のことを書いた本は種々雑多あるかと思います。学術的なものから、教えを解説したものなどなど。
私の中で小説風に書かれたお大師様の読み物に出会ったのは初めてかもしれません。

 

空海 高野開山  寺林峻(人物文庫 学陽書房

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去年、知多新四国を初めてお遍路していたときに出会った本なので、この本に導かれたのかも・・・。
お遍路は私の病気平癒お礼ともう一つ祈願(ここでは内緒)をして廻りました。
2015年3月に始めて2016年1月に結願。一ヶ月に1日弱の休日を当てて、知多半島の東半分は歩き遍路、西半分は車で廻りました。全部を歩き遍路をしたかったのですが、節分までに結願をしたかったので後半は車で。


廻っているといろんなお寺さんがあります。端的に言えば丁寧に応対していただけるところとそうで無いところ。
丁寧、にこやかに御朱印を押していただけるとありがたく、うれしい。そうで無いとちょっとムッと下気持ちになったり、仕える身で有りながら何?っとこちら側の目線。

 

ある時、お遍路をする人のために誰かが365日留守番をしていなければならないんだと気がつきました。やらなければならない用事もあるだろうし、体調の具合もあるにもかかわらず。
誰かが応対していてくれる。僕に出来るか?と問われれば無理。と言うことは、そこにいていただけるだけで、ありがたいことなんだと気がつきました。

 

高野山を拓く前、先発の弟子の案内で初めて山に足を踏み入れ、弟子が道を誤り、迷ってしまったときのこと。

 

 実慧はすっかり自信を失い師僧の判断に頼りたくなっているのだが、空海は口をつぐんだまま
「とんだところへ導きました」
実慧がわびると空海は、
「いや、道に迷うなど詫びるほどのことではない。正道に戻る復元力さえしっかりしていれば人生だって迷うだけ深くなる。道も迷えばこそ一生行けなかっただろうところにだって踏み込めるじゃないか」