yatohikoのブログ【酒と泪と男と???】

まあ日々の徒然ってことです・・・

昭和34年早生まれ

 

ミステリーなふたり 太田忠司幻冬舎文庫

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作者の出身、経歴に興味がわいて手に取った本です。
1959年(昭和34年)2月名古屋市生まれ。

名古屋工業大学電気工学科卒業。
学生の時に「星新一ショート・ショートコンテスト」で優秀作に選ばれて作家になったようです。

市立菊住小学校、市立桜田中学校、市立緑高等学校(ウィキペディアより)

この作家のことは全く知りませんでした。
同い年、同じ場所に住んでいるって親近感を感じますよね。
星新一”って懐かしいな。

やっぱ同世代だわ。

 

愛知県警捜査一課のバリバリ女性刑事・京堂景子とハンサムで優しい新進気鋭のイラストレーターの主夫・新太郎。
新太郎の名推理で密室殺人、不可能犯罪、ダイニングメッセージなどの難事件を解決。

謎解きの部分は、よく考えられているので読みやすいし、短編なので一話30分から一時間で読み終えることができる。
お風呂で読むにはもってこいな本でした。

 

最後は夫婦という設定なので、解決したときにちょっとエッチなオチがつくところも、ある意味ニヤッとしますね。
それに、やっぱり表現が同年だわ(笑)

 

「じゃ、さっそく捜査本部の方に確認してもらうように電話を入れたら?」
「そんなの明日すればいいわ。それよりも・・・・!」
景子は新太郎に抱きついた。
「ちょっ・・・・ちょっと景子さん・・・・!」
ソファの上に押し倒されて、新太郎は仰向けにひっくり返った。
「本がくしゃくしゃになっちゃうよ。ちょっと、何する気だよ!?」
「名推理への感謝の気持ち。あたしの体で払ったげる」
「そんな・・・・」
「なによ、あたしの体じゃ不満?」
「いや、そうじゃなくってさあ・・・・さっき、やったばっかりじゃ・・・・」
「あたし、新太郎君とだったら何度でも」
「何度でもって、景子さんはよくてもこっちが・・・・」
「若いもんが何を情けないこと言ってるの!なせばなる。ガッツだぜ。

 うりゃ!」
「ああああ・・・・」
かくして華奢な夫のか細い体は、女刑事の逞しい腕に組み伏せられるのだった。