電話、メール、SNS・・・つながりすぎない
2011年の漢字にも選ばれたように震災以後 ”絆”というワードが巷にブームになりました。
絆っていえばきれいに聞こえるので、少し違和感を覚えていました。
気にしない練習 名取芳彦(三笠書房)
「新明解国語辞典」で絆を調べると、
①家族相互の間にごく自然に生じる愛着の念や、親しく交わっている人同士の間に生じる断ちがたい一体感。 ②何らかのきっかけで生じた、今まで比較的疎遠出会った者同士の必然的な結びつき。
とあります。
ところが、漢和辞典の「漢字源」を見ると、絆には一つも良い意味がありません。
(名)馬の足にからめてしばるひも。また人を束縛する義理、人情などのたとえ。
(動)つなぐ。しばって自由に行動できなくする。
つまり、絆は注意しないとあなたをしばるのです。寂しさを埋めるために、必要以上に絆を求めて人とつながりすぎると、心の自由がなくなってきます。
なんでも距離感ってすごく大事だなと思います。もちろん家族の中でも。それは冷たいとかそういう意味ではなくて。このことを言葉で表すのは僕には語彙が少ないです。