裏切りなんて、当たり前のようにある
信頼している人に裏切られたり、去られたりすることが誰しもあると思います。
そんなとき、去る者は追わずとか、松下幸之助さんのように「やめる前に教えてくれ」なんて、頭でわかっていても心が追いつかないことがほとんど。
気にしない練習 名取芳彦(三笠書房)
私などは、親の期待や信頼を裏切り、任せてもらった仕事をうまくできないなど、多くの裏切りをしながら人生を渡ってきました。それは同時に、自分でやろうとしたことができないという点で、自分で自分を裏切ることになります。
私自身が不本意であろうと、故意であろうと、知らないうちであろうと人を裏切っているのですから、私が裏切られることがあるのも当たり前です。
つながりは、細い繊維のごとき縁がよりあったようなもの。ほつれもするし、切れもする。この糸をより太く、丈夫にして切れないようにするには、常に縁を加え続ける必要があります。何もしなければ、時の経過と共に糸は劣化していきます。
夫婦間の繋がりを強くしれくれる子供との縁。子供がいなくても、同じ時間、同じ空間を共有する夫婦の縁も強くなります。
それでも、ハサミの刃のような縁が加われば、糸は切れます。つまり、裏切り裏切られます。
出会いがあれば、別れもある。自分からなるべく人を裏切らないようにしていきたいし、裏切りなんてあるもんだと覚悟することが心を強くすることだ。
そう努力をして積み重ねていくしかないのでしょうね。