スピッツ
不機嫌なスピッツの公式 三沢陽一(富士見L文庫)
嫁さんがスピッツのファンなので、喜んでくれるかなと本屋さんで手に取りました。
帯書きの
「ラブソング嫌いの音楽マニア”スピッツ”が不本意ながら挑む恋愛ミステリー」
はこの本のコンセプト。
内容はちょっと変人の男っぽい女の子”余部坂瑠璃”が主人公で
いわゆる日常ミステリー+青春小説?って感じ。
本屋でちょっと立ち読みをした時、僕のアンテナに引っかかったのは謎解きではなく
て、スピッツというバンドについてかなりマニアックなところ。
曰く、スピッツは日本のハートブレイク・ソングの名手である。
曰く、スピッツは日本で最初のオルタナティブ・バンドである。
曰く、スピッツはレフトフィールド的な匂いとポピュラリティを両立している希有なバンドである。
曰く、爆発的に売れた「空の飛び方」や「ハチミツ」もいいが、それまでの「オーロラになれなかった人のために」、「惑星のかけら」、「Crispy!」も素晴らしいし、一度、エッジが鈍った後の復活作「ハヤブサ」は音楽史上に残る名作だ・・・などなど。
さっぱり僕にはわかりません。
スピッツの歌詞には、死に神や魔物と言った、彼らからの優しいイメージからは程遠い、死をイメージさせ
る言葉が登場する。
優しい顔をしている人ほど恐ろしい毒を持っている。
とは良く耳にする言葉だが、スピッツはそれに似ていて、柔らかい毛布の中に忍び込んだ一本の針のような、凶悪さがあるのだ。
これもさっぱり僕にはわかりません。
僕はスピッツのことはよくわかりませんが、”魔法のコトバ”の歌詞は大好きです。
なんだか若い頃、こんな感じの時があったようで入り込んでしまいます。
倒れるように寝て 泣きながら目覚めて
人混みの 中でボソボソ歌う
君は何してる? 笑顔が見たいぞ
振りかぶって わがまま空に投げた