「作家の遊び方」はあこがれるけれど・・・
大好きな作家です。
裏書きに生き方を通して「大人の男とはこうあるべき」を伝える日々を綴ったエッセイ集とあります。麻雀、競輪、ゴルフ、酒場でのエピソード、交友関係から粋な遊び方まで「大人のための遊びの教科書」
離れてみているから、自分とは違う世界の価値観だからあこがれもするけど、したくはないなというかできないなと思う。芸能人と一緒で、見ている分にはいいが・・・という感じ。今回のエッセーはこういうのが無頼派たるゆえんなのだろうと思います。
でも、伊集院さんのエッセーはハチャメチャな所ではない部分で、共感するところがたくさんあるので大好きです。
ヤンキースの松井選手がシーズンが始まったばかりの時に、守備でスライディングをして左手首を骨折して2ヶ月の戦線離脱になったとき。
この怪我が復帰後の松井選手にとって好結果をもたらす要素少し話す。
もの心ついて少年時代から野球だけを彼はしてきた。生活のサイクルの中心にグランドでプレーしている自分がいる暮らしである。その生活ががらりと変わり約二ヶ月間グランドに立てない。
その結果、何が見えるか?
野球というスポーツを冷静に見つめることができる。社会の中で、プロ野球がどんな風に存在しているかが見える。自分が全力で向かっている野球がなんなるかも見える。
次に野球というスポーツがどんなゲームかが見える。おそらく新鮮な見方ができるだろう。
自分の年齢の青年が社会の中でどんな風に生きているのかが見える。
次に放っておいた身辺の整理もできる。不義理をしていた人への思いもよみがえるだろうし、大切な人への思いも確認できる。
つまり、初めて普通の青年らしい思考ができると言うことだ。