日常で大事なこと
新入社員を迎える季節になりました。
社員教育で、「挨拶はきちんとしましょう」というくだりがあります。
でも、その挨拶はなぜ必要なの?と聞かれると・・・
2万人の人生を変えた23通の手紙 立花大敬(イースト・プレス)
平成8年に友人二人へ送った文章がはじまり。
毎月「しあわせ通信」という形で発信されコピーフリーで人から人へと広がっていったものを選集した本のようです。
【なぜ「挨拶」は大切なのか】
サッカー元日本代表監督の岡田さんは、
「僕は君という人間が僕の世界(心)に存在することを認めていますよ、許しているんですよ」
という相手に対する合図だと言っています。
もし、出会った人に挨拶をしないと言うことは、
「僕は君という人間が僕の世界(心)に存在することを認めていますよ、許していませんよ」
という合図になるのですね。
好きな人も、嫌いな人も、みんな自分の世界(心)の内側に存在することを許し、認めることができる。
挨拶はそんな器の大きな人物(徳の高い人)になるための、とてもいい練習なのです。
自分がした挨拶に反応があってもなくても、それは問題ではないのです。
すべての人を許し、認めることができる。
私がそんな大きな人物となれますようにと祈りを込めてする「挨拶行」なのです。
15の夜
久しぶりに2度読みしてしまった・・・それも一年ぶりに・・・。
読み始めて ”あれっ?・・・”
翼はいつまでも 川上健一(集英社文庫)
10ページくらい読み進めて、ストーリーがおぼろげながらよみがえる。
2度読みしようとして読んだわけではない・・・ボケてきたんだな(笑)
既読が判明した後も、最後まで読んだのは、とても懐かしい感じがしたから。
多感な中学時代のどこにでもあるかもしれない話です。
思うようにいかないことがたくさんあり、恋、友だちづきあい、先生との軋轢、進学の悩み、はたまた人生って何?何で僕はここにいるの?なんて哲学的な事を思ったり。
そういう頃があったなって思いながら、小説に自分を投影しながら読んでいる自分が楽しかったんです。
今年の正月に何年かぶりで中学校の同窓会があったので、無意識のうちに読み始めたのかも。
大人たちは絶対に僕たちをわかってくれない。僕たちも大人になったらそうなるのだろうか?そういう大人には絶対になりたくない。その気持ちを忘れないうちに早く大人になりたい。そうすれば中途半端な存在の僕たちを理解してやれる大人になることができるのだ。大人たちも中学生の頃はそう思ったはずなのに、きっとそのことを忘れて大人になったので、命令して服従させることでしか僕たちと接することができなくなったに違いない。それに僕たちが早く大人になれば、もしかしたら先生たちや父の言動と物の考え方を理解できるようになるかもしれない。理解さえできれば大人たちとうまくやっていけるはずだ。もうゴタゴタやいやな思いはたくさんだ。
早く大人になりたい。
僕は本気でそう思った。もう命令も服従もうんざりだ。
スピッツ
不機嫌なスピッツの公式 三沢陽一(富士見L文庫)
嫁さんがスピッツのファンなので、喜んでくれるかなと本屋さんで手に取りました。
帯書きの
「ラブソング嫌いの音楽マニア”スピッツ”が不本意ながら挑む恋愛ミステリー」
はこの本のコンセプト。
内容はちょっと変人の男っぽい女の子”余部坂瑠璃”が主人公で
いわゆる日常ミステリー+青春小説?って感じ。
本屋でちょっと立ち読みをした時、僕のアンテナに引っかかったのは謎解きではなく
て、スピッツというバンドについてかなりマニアックなところ。
曰く、スピッツは日本のハートブレイク・ソングの名手である。
曰く、スピッツは日本で最初のオルタナティブ・バンドである。
曰く、スピッツはレフトフィールド的な匂いとポピュラリティを両立している希有なバンドである。
曰く、爆発的に売れた「空の飛び方」や「ハチミツ」もいいが、それまでの「オーロラになれなかった人のために」、「惑星のかけら」、「Crispy!」も素晴らしいし、一度、エッジが鈍った後の復活作「ハヤブサ」は音楽史上に残る名作だ・・・などなど。
さっぱり僕にはわかりません。
スピッツの歌詞には、死に神や魔物と言った、彼らからの優しいイメージからは程遠い、死をイメージさせ
る言葉が登場する。
優しい顔をしている人ほど恐ろしい毒を持っている。
とは良く耳にする言葉だが、スピッツはそれに似ていて、柔らかい毛布の中に忍び込んだ一本の針のような、凶悪さがあるのだ。
これもさっぱり僕にはわかりません。
僕はスピッツのことはよくわかりませんが、”魔法のコトバ”の歌詞は大好きです。
なんだか若い頃、こんな感じの時があったようで入り込んでしまいます。
倒れるように寝て 泣きながら目覚めて
人混みの 中でボソボソ歌う
君は何してる? 笑顔が見たいぞ
振りかぶって わがまま空に投げた
昭和34年早生まれ
作者の出身、経歴に興味がわいて手に取った本です。
1959年(昭和34年)2月名古屋市生まれ。
名古屋工業大学電気工学科卒業。
学生の時に「星新一ショート・ショートコンテスト」で優秀作に選ばれて作家になったようです。
市立菊住小学校、市立桜田中学校、市立緑高等学校(ウィキペディアより)
この作家のことは全く知りませんでした。
同い年、同じ場所に住んでいるって親近感を感じますよね。
”星新一”って懐かしいな。
やっぱ同世代だわ。
愛知県警捜査一課のバリバリ女性刑事・京堂景子とハンサムで優しい新進気鋭のイラストレーターの主夫・新太郎。
新太郎の名推理で密室殺人、不可能犯罪、ダイニングメッセージなどの難事件を解決。
謎解きの部分は、よく考えられているので読みやすいし、短編なので一話30分から一時間で読み終えることができる。
お風呂で読むにはもってこいな本でした。
最後は夫婦という設定なので、解決したときにちょっとエッチなオチがつくところも、ある意味ニヤッとしますね。
それに、やっぱり表現が同年だわ(笑)
「じゃ、さっそく捜査本部の方に確認してもらうように電話を入れたら?」
「そんなの明日すればいいわ。それよりも・・・・!」
景子は新太郎に抱きついた。
「ちょっ・・・・ちょっと景子さん・・・・!」
ソファの上に押し倒されて、新太郎は仰向けにひっくり返った。
「本がくしゃくしゃになっちゃうよ。ちょっと、何する気だよ!?」
「名推理への感謝の気持ち。あたしの体で払ったげる」
「そんな・・・・」
「なによ、あたしの体じゃ不満?」
「いや、そうじゃなくってさあ・・・・さっき、やったばっかりじゃ・・・・」
「あたし、新太郎君とだったら何度でも」
「何度でもって、景子さんはよくてもこっちが・・・・」
「若いもんが何を情けないこと言ってるの!なせばなる。ガッツだぜ。
うりゃ!」
「ああああ・・・・」
かくして華奢な夫のか細い体は、女刑事の逞しい腕に組み伏せられるのだった。
いいことあるぞ~、お前の人生!!
最近の子供達の世界でのいじめは、40年前くらい前のいじめとは性質が異なるんだろうな。
僕もある時期、いじめらているかな?って思った時もあったけど、必ず誰かしらフォローしてくれていたような気がする。
フォローしてくれたのは同級生だったり、近所の年上のお兄ちゃんだったり。
ゴルゴ松本がこんなことをしているとは知りませんでした。
十数年前から後輩芸人達に漢字や歴史の話をしながら日本のすごさを伝えている。
数年前からは少年院を回って話をしているみたい。
少年院も良いけど、学校でもゴルゴ松本の話を聞かせてやって欲しいな。
松本さんの言葉を文字で読むのも良いけど、言葉を聞いた方が良いような気がする。
少年院に入った子達は、挫折したから、松本さんの言葉が染みていくのかもしれない。
もちろん、そう感じていない子もいるんだろうけど。
そこに行くまでの子達は、馬鹿にするんだろうか。
素直に聞かないのかもしれない。
それでも聞いた方が良いなと思う。
「出来る」と言ったら未来が出てくる。
「出来ない」と言ったら未来が出てこない。
だから、「出来ない」と言ってはだめなんです。
あなたが生まれた時、
あなたは泣いて、周りが笑っていたでしょう。
だから、あなたが死ぬ時は、
あなたが笑って、周りが泣いているような
人生を歩みなさい。
ネイティブ・アメリカンの教え
苦しい時に聞いてくれる人がいるだけで、それだけで最悪回避できるときもある。